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耳鳴り対策パート3

耳鳴り対策パート3      音響



その後、外資系製薬会社の学術担当になった私は、社用で北新地などへ飲みに行く機会も多くなった。

飲み過ぎた翌日は確かに耳鳴りの音量が大きくなるようであった。

上司の奥さんが同じ耳鳴りを持っており、健康のバロメーターくらいに気楽に考えているといいよと上司がアドバイスしてくれ、気にする事のないようにしているとほとんど普段は気づかないほどになっていた。

耳鳴りはメンタル面もかなり影響している。

正常の人でも、耳の神経は音を選択して大脳で認識しており、全ての音を認識しているのではないという。

ひとつの音が気になると、意識はその音に集中し、余計に大きく感じるようになる。

よって気にしないことが、大変重要なこととなる。

「今日も鳴っているね。」「今日は若干音が大きいが、昨晩は少し飲み過ぎたかな。」「最近、いつもの耳鳴りが大きいが、疲れているのかな。」などの感じで、気楽に自分の健康バロメーターとして考えた方がいいようである。

そのように、自分の意識を鳴っている耳鳴り以外に持って行く方法としてマスキング療法がある。

これは、補聴器らしき形状のものを耳に付けて、耳鳴りの音と別の音を常時聴き、鳴っている音をマスクして聞こえなくする療法である。

別の音を聴いている習慣がつくと、今までの音に意識が行かなくなり音が軽減するというのである。

一度この方法をやってみようと思いたち、電話で問い合わせた事があった。

相手の女性から、「補聴器のことですか?」と言われ、感じが悪くなって止めた事があった。

最近は、シーメンスと言う会社が扱い、これに似た考え方のTRT療法という治療法を実施する耳鼻咽喉科が全国に広がっている。

私はその後、上司がアドバイスしてくれた耳鳴りを健康のバロメーターとしてとらえ、耳鳴りと共存していく感じで、特に気にする事のないようにして、快適な日常生活を送れていた。

この続きは、パート4をお楽しみに!!


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